ニールセン博士のAlertbox

ユーザインターフェイスとしてのURL

公開:1999年3月21日付 著者:ニールセン博士

この先もまだ数年間は、URLはウェブユーザインターフェイスの重要なパーツであり続けるだろう。このため、使えるサイトには以下の条件が求めらる。

原理上、ユーザはURLについて知る必要はないはずだ。それは、マシンレベルのアドレス機構に過ぎない。だが実際は、ウェブサイトや個別ページにたどりつく仕組みの中で、ユーザは生のURLにさらされることが多い。

永続的なURLがリンクを呼び込む

他のウェブサイトからのリンクは、サイトを見つける手段としては、(検索エンジン、および電子メールによる推薦に次いで)3番目によく見られるものである。外部からのリンクがしやすいようにサイトを組み立てよう。

ドメインの最後は.comになっているべきか?

最近行ったアイスランドへの講演会ツアーで一番よく聞かれたのは、.comで終わるドメインを取ったほうがいいか、それとも自国のドメイン(.is)を取ったほうがいいか、という質問だった。

残念ながら、多くのユーザが、商業ウェブサイトの標準的な末尾は「.com」だと認識している。これは、ウェブの初期にアメリカが支配的な影響力を持っていた結果であるが、人気ブラウザの中には、自動的に名前の最後に.comを付加する補完アルゴリズムを備えているものもある。こういった状況から導かれる私のアドバイスはこうだ。

ローカルサイトでは、ローカルドメインを利用するようお勧めする。なぜなら、そのようなサイトに「国際的」なドメインである.comを使うのは、誤解の元だからだ。Eコマースその他でウェブを利用する機会が世界的に増加するにつれて、ローカルなドメインにはローカルなサイトが期待されるようになり、ローカルなサービスを探しているときに.comと入力するような人は減ってくるだろう。

ドメイン名は消えるかもしれない

今後3~5年もすれば、ウェブ上のサイトを見つける手段として、ドメイン名をメインに利用する人はいなくなるだろう。長期的に考えると、全世界の実体ひとつひとつを見分けるのに固有の名詞を要求するというのは、あまり適切なやり方とはいえない。人間の言語と言うのは、そういう風にはできていないのだ。

新しいトップレベルドメイン(TLD)を設置して、.shopのようなドメインを作ろうという提案は、ユーザビリティの観点からすれば、お粗末な解決策である。どの末尾がどんなサイトに結びついていたかは、そう簡単には覚えられない。新設して意味があると思われる唯一のTLDは.sexだ。これなら、望ましくない(あるいは、場合によっては望ましい)コンテンツにフィルタをかけるのは非常に簡単になる。

新しいアドレス手法は、曖昧さに対してもより寛容で、スペルが正確にわからなくても探しているものが見つかるようになっているはずだ。検索エンジンやディレクトリは初期的な試みであったが、当然、われわれにはもっとうまいやり方があるはずだ。

ウェブユーザは保守的なので、私たちは古いブラウザ、古いソフトウェア、長年の古い習慣にも配慮しなくてはならない。このために、よいドメイン名は、今後も長年にわたって重要なものであり続けるだろう。長いものでは、10年もの有効年数を残したドメイン名もあるだろう。

1999年3月21日


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