ニールセン博士のAlertbox

モバイルコンテンツ: 不確かならば省略しよう

公開:2011年10月25日付(日本語版)、2011年10月10日付(原文) 著者:ニールセン博士
原文(英語):Mobile Content: If in Doubt, Leave It Out
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要約:

モバイルの読者に向けて書くことはウェブ向けに書くよりもずっと厳しい編集が要求される。モバイル利用では埋め草(余白を埋めるためのコンテンツ)への寛容度が低くなるものだからである。

最近、実施した、ユーザーはモバイル機器でどのように読むのかの調査で、ちょっとしたパラドックスが明らかになった:

時間をつぶしたいと思いながら、時間が無駄になると、なぜ腹を立てるのか。これは解きほぐさなければならない難問である。

この謎の答えは息抜きといえども目的を持った行動であるということを認めるところにある。なぜならば、情報採餌理論によると、ユーザーとは費用便益比を最大にしようとするものだからである。すなわち、望まれているのは、より多くのスリルと、より少ないインタラクションのオーバーヘッドなのである。

哀しいことに、インタラクションにかかるコストはモバイルでは本質的に大きくなる。こうしたことから、モバイルコンテンツではデスクトップのウェブサイト向けコンテンツより、しっかりと焦点を絞らなければならない。以下に示すのは我々の最近の調査からの典型的な例である:

CNN News app, as shown on a study participant's phone.

CNN Newsのアプリ。調査参加者の携帯電話での表示。

(上の写真はユーザビリティ調査のビデオ録画の1コマである。私はスクリーンショットをサイトやアプリから直接撮ることが多い。しかし、今回の場合は、調査が終わると、その記事は既にアプリから消えてしまっていた。そんなわけで高画質のビデオ録画は安全なバックアップといえる。しかし、従来からのPCベースのユーザーテストよりもモバイルでの調査のほうがその扱いはより難しいものでもある。この問題について詳しくは、「モバイルユーザビリティの手法: モバイルのユーザー調査を自分たちで実施する方法」のセミナーを参照。

埋め草=不適切

上記の竜巻についての「ニュース速報」を読んでいるとき、1人のテストユーザーが現地の人によるコメントを見つけ、こう言った。「他人が言っていることや、その人たちの視点から見てその出来事がどうだったか、について知る必要はありません。地域の有力者の言っていることはどうでもいいし、こうしたこと全てが私には埋め草にしか見えないので、読もうとは思わないでしょう」。

彼女は続けて言った。「これはニュース速報として来たものですか? 量が多すぎますね。ニュース速報だとしたら、こんなことが起きた、そして今はこうなっている、という内容であるべきです」。

他のテストユーザーの何人かもニュースの記事全体は読みたくないし、特に携帯で「埋め草」用のコンテンツは読みたくないとコメントした。ユーザーは、必要以上の、副次的な事柄にわずらわされないことを望んでいた。とりわけ、迅速な情報消費のためにデザインされたモバイルアプリにおいては。彼らが知りたがっていたのは要点だけだったのである。

あるトピックについて知りたいだけの情報を得たところで、なぜ単純に読むのをやめてしまわないのか、と思うかもしれない。確かに、ユーザーは読むのをやめてしまい、すぐにサイトからは離れる。しかし、彼らがまだその文章に引きつけられていて、実際の評価に比べて、多くの単語を拾い読みすることは多い。そして、そうした後で、だまされたように感じる。なぜならば、貴重な時間を使ったことに対しての十分な見返りが得られなかったからである。

解決策は2つある:

モバイルユーザーに向けて書くときはこの格言を心に留めておこう: 不確かならば省略しよう


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