なぜウェブユーザは流し読みするのか
公開:1997年10月1日付 著者:ニールセン博士
分類キーワード:テキスト
※ユーザのウェブの読み方に関するJakob Nielsenのコラムへの補足記事
ウェブユーザの79%が、読まないで流し読みする。この真の理由を知るためにはさらなる調査が必要だろうが、理由としてありそうなのは次の4つだ。
- コンピュータ画面で読むのは目が疲れる。しかも紙を読むのに比べて25%も遅い。ユーザが読む単語の数を減らそうするのも不思議はない。これがユーザ行動の説明になっているとすれば、この先5年のうちに高解像度、高スキャンレートのモニターが登場したあかつきには、ユーザはもっと読むようになるはずだ。研究室での調査によると、このような画面なら、その可読性は紙と同等になるということがわかっているからである。
- ウェブはユーザ主導型のメディアである。そこでは、移動したいと思ったユーザが、何かをクリックするようになっている。あるユーザはこう語った。「じっと座って記事全文を読まなきゃいけないのなら、生産的とはいえないね」。ウェブ上では、みんな自分たちがアクティブであることを実感したがっている。
- どんなページも、ユーザの注目を集める上で、他の何億ものページと競争しなくてはならない。自分の求めているのがこのページなのか、それとも、もっと他にいいページがあるのか、ユーザにはわからない。いいかもしれない、という希望だけでは、そのページを読む時間を投資する動機付けとしては弱い。事実、ほとんどのページはユーザの時間に値しない。そこで、経験を積むにしたがって、ユーザは情報狩猟生活に近づいていく。ひとつのページにたくさんの時間を費やすのではなく、たくさんのページを動き回って、各ページから一番おいしいところだけつまみ食いしようとするのだ。
- 現代生活はあわただしい。そんなに、情報に時間を割いてはいられない。あるテストユーザが言ったように「もしこの [文字がいっぱい詰まった長いページ] に仕事中に出くわしたらどうだろう。毎日70件の電子メールと50件のボイスメールが届くんだ。となれば、もうそこでおしまい。すぐにピンと来ないものは、あきらめることになるだろうね」
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